COLUMNコラム
- ブランドアイテムの買取業者ではなぜ身分証が必要なの?忘れた場合は?
- 2022.02.18ブランド買取
自宅に眠っているブランドアイテムは、買取業者を利用することによって思わぬ収入につながるケースも少なくありません。
ところで買取業者では、依頼をしたときに「身分証をご提示ください」と声をかけられますよね。
なぜ身分証が必要になるのか、その理由に注目して解説していきましょう。
ブランド品の買取に身分証の提示が必要な理由
結論から言うと、買取の際に身分証の提示を求められるのは法律で決められているためです。
ブランド品をはじめ、古本、古着、雑貨や家電といった製品の売買を行う上では「古物営業法」と呼ばれる法律を遵守しなければいけません。
そして、この古物営業法にて買取の際には身分証の提示を求めるように指示されているのです。
買取業者のように、不用品を取り扱う業者は必ず古物営業法に基づき公安委員会から古物商と呼ばれる許可を受けなければいけません。
万が一、買取の際に身分証の提示を求めることのない店舗や業者があったのなら、古物商の許可を得ていない可能性があります。
きちんと許可を受けている業者であっても、個人の判断で身分証提示のステップを勝手に省略した場合にはその後の営業ができなくなることもあります。
買取において、身分証の提示は定められた重要な決まりと言えるでしょう。
身分証を提示させる目的は?
身分証の提示が法律によって定められていると理解した上で、新たに気になるのは「なぜ古物営業法でそのような決まりがあるの?」という点ではないでしょうか。
これは、端的に説明すると売買を介した各種犯罪を起こさないようにするため、そして万が一のときにも素早く対応するためです。
例えば買取したものが盗品であったとのちに判明したとき、そのアイテムを売った人の情報がわかればスムーズに突き止めることができます。
名前や住所、連絡先の自己申告ではごまかすこともできるため、法律上はそうした個人情報が記載された文書の交付を受けることと示されています。
その結果、買取業者では売却時に身分証の提示が求められるようになりました。
売った側の情報を公的に示す証明書であれば、運転免許証のほか、国民健康被保険者証やパスポートでも構いません。
詳細は業者によっても違うため、不安な場合にはあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
個人情報の取り扱いに問題はないのか?
このように、必要性があって提示を求められる身分証ですが、やはり提示する方としては抵抗を覚えてしまうこともありますよね。
業者によっては、提示された身分証はコピーをとったり、写真を撮影したりして証拠として残しています。
いくら「提示しないと買取してもらうことができない」と言っても、まったく知らない人に身分証を見せ、コピーをとられるとなると「悪用されてしまうのでは?」と考えてしまうのではないでしょうか。
基本的には、前述の通り法律を遵守しているからこそ求められる身分証の提示ですから、取り扱いについても心配はいりません。
近年、企業などビジネスシーンにおける個人情報の取り扱いはますますシビアになっており、非常に高い意識で管理されています。
また、買取業者の中には「プライバシーマーク」を取得しているケースもあります。
プライバシーマークとは「JIS Q 15001(個人情報保護マネジメントシステム)」による厳しい規定を満たしている企業に与えられる認証のこと。
厳しい審査を潜り抜け、取得したあとも定期的審査が行われ、適切に個人情報を取り扱っているかチェックされます。
このプライバシーマークを取得している企業であれば、安心して利用できるでしょう。
買取の際に身分証を持っていなかった場合は?
それではもし、買取をお願いしようとしたタイミングで身分証を持っていなかった場合にはどうなるのでしょうか?
基本的には、そのタイミングでの買取は不可になるケースがほとんどです。
後日改めて、身分証を持参した状態で買取をお願いすることとなります。
手間になってしまうので、必ずあらかじめ身分証を携帯しているか確認しておきましょう。
ただしこちらも、細かな対応は業者ごと違う可能性があります。
例えば、事前に「会員情報」として個人情報が登録してあれば、以降の確認はカットできるサービスもあります。
インターネットなどを通じて売買を行う業者であれば、一度身分証を提示していれば二回目以降は不要という場合もあるのでしょう。
ただしこれらは、あくまで稀有な例と言えます。
基本的には「身分証がなければ買取依頼はできない」と考えておきましょう。
まとめ
買取依頼をお願いしたときに身分証を提示されるのは、古物営業法という法律で定められているためです。
ブランド品などは特に、犯罪防止の意味合いが強いこともありトラブル回避のために必ず用意しておきましょう。
きちんと必要な書類が揃えばスムーズに査定を進められるため、事前の準備が大切です。